耳閉感と呼ばれる、「耳詰まり」「耳がこもる感じ」とはどのようなものでしょうか?
一般的には痛みは伴いません。耳鳴りを伴うときはあるようです。
感じとしては、いわゆるトンネルのなかを車で通過しているときの「ピーーーーーン」という音とともにやってくるあの感じです。近くの人の声がちょっと遠くに聴こえるような・・・。またはプールで耳に水が入ってしまったときのような・・・。
表現はむつかしいですが空気の膜で耳のあたりを覆われたような、鼓膜が異常に分厚くなって音が遠のいたような。
そういう感覚が続きます。
一過性のものであれば、トンネルを出たら、あくびをしたら、水抜きをしたらスッとなくなります。しかし、耳閉感ともなると、自分でなにをしようと耳が詰まったような感じは取れなくなってしまいます。
耳がこもるという現象のなかには治療が必要なものもあります。
中耳炎(急性中耳炎、滲出性中耳炎)が原因となっているものはキチンと治療してもらうことが必要です。
ほっておくと症状がどんどん進行していくことがあります。
また治療対象ではあるものの、治療方法が確立されていないものとして、突発性難聴、メニエール、耳管開放症、耳管狭窄症などでも耳の詰まり感が引き起こされることがあります。
自己判断では耳閉感がどこから来ているのかわからないため、まずは耳鼻科・耳鼻咽喉科で診てもらうのがいいでしょう。
もし、「原因がわからない」という診断であったり、上記の治療法が確立されていない診断名であったとしたら・・・続けて下記をお読みください。
ここでは一過性の耳づまり感ではないものについて書かせていただきます。
まず、知っておいてほしいのは「原因不明」という場合の耳閉感においてはストレスからくる自律神経の乱れを無視することはできないということなのです。
突発性難聴は原因がまだわかっておらず難病指定されています。突発性難聴など耳に関する症状の多くは原因の一つとして「ストレス」が挙げられています。
耳がこもる原因ははっきりわからないけれど、耳に関する症状で原因のわかっていないものはストレスも原因の候補として挙げられているんです。
厳密にはストレスがあるからと言っていきなり症状がでるわけではないと考えます。
ストレスがあっても生きていけるように自律神経がなにかと調整してくれているのです。
自律神経の調整が追いつかなくなった時に、ついに症状として耳閉感や耳鳴りや突発性難聴が発症するというイメージです。
ということは、瞬間的な対処療法ではなく、ストレスを軽くしていくことこそが根本的な解消法と言えるのではないでしょうか。
積み重ねられたストレスによって自律神経が乱れ、ある人には耳閉感となりある人には突発性難聴として現れてくるといったことが想像されます。
ストレスが原因であれば、医学的にはストレスが原因であるという証拠を出すことはできません。第三者にストレスを見せたり数値化したりすることはできませんから。
耳が詰まってしんどいからよく効く薬を出してもらって早く解放されたいですよね。
ここで考えてほしいのはストレスが影響している場合は、どんな名医でも治すのはむつかしいということ。
だからといって悲観するのではなく、ストレスに対処できれば自分こそ名医になれるということ。
・・・それができれば世話はない、という方も悲観せずに続きをお読みください。
自分でストレスをどうにかする・・・できれば自分の名医になれること間違いありません。
それには今、自分にはどんなストレスがあるのか、自分の感情はどう動いているのか、ということを知っていくことが大事ですね。
それと、「今ある」ストレスを減らそうと思うとそれだけで絶望感に襲われることもあります。減らせるストレスであればそもそもストレスにならないですものね。
ストレスを減らすのではなくて、楽しめるもの、リッラクスできる時間を増やすことも大切です。
かなり、むつかしそうでしょうか?
そういう方は整体の手を借りることも検討してみてください。
整体師がストレスを減らしてくれるとは言えませんが、耳のこもった感じには対処してくれるからです。
ストレスが原因なのに、整体師にどうにかできる??
それはこういうことなんです。
ストレスから自律神経が乱れて、耳の症状がいろいろと引き起こされてくると書きました。
ストレス → 自律神経の乱れ → 耳閉感など。という図式です。
真ん中の自律神経を整体によって調整することで耳閉感が引き起こされることを軽減し、ストレスがあっても発症には至らないようにもっていくわけです。
不思議なことに自律神経を調整する整体を受けるとストレスまで軽減したかのような感覚をもつ人もいます。
おそらくは、自律神経の本来の機能が復活することによってストレスに対応できるキャパを再び取り戻すことができたからでしょう。
ストレスが原因とかんがえられる耳のこもった感じは、自律神経の乱れを元の状態に戻してあげることでふたたびスッキリとした生活が手に入ることでしょう。
もちろん、ストレスの大元がなんのなのか、生活にムリはなかったのか、のチェックが大事です。そこは人任せにはできませんから。
でも、自律神経系の整体院であればそのあたりもきっちりと耳を傾けて力を貸してくれると思いますよ。
耳がこもった感じのままで生活をするというのは大変なものです。
人によっては、まわりの音が聴こえづらいというケースもありますし、逆に自分の声が大きく聴こえてしゃべりづらいというケースもあるようです。
早くなんとか解消したい!というのはよくわかるのですが、ストレスが原因と考えると「このまま進むと身体が大変なことになってしまうよ」というメッセージの可能性もあるわけです。もっと大きな病気になるまえに耳がこもるという症状でサインを出してくれているのかもしれません。
焦る気持ちをぐっとこらえて、自分の今までの生活を見直してみると病院の検査ではわからなかった「本当の原因」が視えてくるかもしれません。
でも、自分ひとりでなんとかしようと思うよりは、積極的に他人の手を、それこそプロの手を借りましょう。
プロはそのためにいるのですから。